究め道

色々感じた事を書くブログです

戦略として

都知事選ですが、現職の小池百合子さんが再選を果たし

一応の決着がついた形となりました。

当日は開票が始まる20時の段階で小池氏の当選確実が速報で流れた為

結果がどうなるかを気にしていた自分からすると

それだけ差がある結果だったのかな、と思いました。

得票数は約291万票を獲得し、2位だった石丸伸二氏の約165万票を

大きく上回る結果で、圧勝と言って良い数字でしょう。

そりゃ開票作業開始の時点で速報が流れる訳だ、と事後に理解しました。

尚、今回の投票率は60%を超え、過去2番目の投票数だったそうです。

この数字だけを見ると、世間の関心の高さが反映したのかな?

と思いますね。

 

自分は、今回の都知事選もそうですが

基本的には選挙特番の様な番組は熱心には追わないです。

特に支持する党や人物が居ないのがその理由ですが、

他の理由として勝者・敗者の弁はそんなに興味がない

という気持ちもあります。

なので、今回の都知事選でも特番を観る事はありませんでした。

ただ、ここで2位になった石丸氏が物議を醸す言動があった様で

それについては後述したいと思います。

 

4位以下の方々は得票率が10%を下回った為、

各々で思うところはあると思いますが

自分からのコメントとしては割愛したいと思います。

後述しますが、知名度で劣る候補者はやはり厳しい戦いを強いられる

ものだというのがストレートな感想ですね。

 

3位の蓮舫氏については、以前にも載せましたが

元々が与党を糾弾するスタイルなので、今回の選挙でも入り方は

その様に見受けられました。

個人的にはそのスタイルが好きではない、と載せましたが

事後のニュースを観ていた時に妻がボソッと

蓮舫さんはアレルギー的に嫌悪する人が多いと思う」と言っていました。

的を射ている発言だな、と思いましたね。

糾弾内容が正しく、そして味方が多い状況であれば

彼女のスタイルは優位に働くと思いますが、

そうでなかった場合には好意的に受け取るのがなかなか難しいですよね。

ましては、今でも民主党が与党だった際の「2位じゃ~」のイメージは強く、

いくら現政権に不満を持っていてもあの人に投票するのはちょっとね…

という気持ちの人は決して少なくなかったのでは?と思います。

どういう読みで都知事選に立候補したのかも謎ですが、

都知事選の為に離党したところにアッサリ戻る様では

党もろとも更なる不信を買う事になるだろうと個人的には思います。

 

2位の石丸氏は、安芸高田市でのイメージから若者を中心に

急先鋒として期待された人物であった事は間違いないでしょう。

本人が若いというのもありますが、youtube等を使ってのネット戦略は

かなり積極的に行っていたと思います。

一方で、テレビ系の既存メディアに対する露出度は決して高かったとは言えず、

情報取得の軸が既存メディアである中高年に対しては

充分なアピールが出来なかったんだろう、とは思いますね。

特番でその部分に触れて不評を買った、とネットニュースで観ましたが

当人が今後政治等に関する公職を目指すのだとしたら

不満を持っていてもテレビで発言すべきではなかったでしょう

というのが率直な感想ですね。

蓮舫氏のアレルギーもそうですが、今の社会ではミソが付くと

今後の活動はかなりしにくくなるもの。

これで政治に関する活動を終了するならぶちまけても問題ないですが、

そうでないとしたら「余計な事をしたね」と言われても仕方がない感じですね。

 

これは個人的な見解でもありますが、

今の日本の人口構成から考えると、まだまだ既存メディアが強い部分があるので

都知事選への出馬前から、現在の元明石市市長の泉氏の様な活動をして

知名度を着実に浸透させておく戦略が必要でしたね。

都知事選や国政選挙は昔から『人気投票』と揶揄される事もありますが、

それくらい既存メディアとの関係性は重要なもの。

個人の好き嫌いで判断するのではなく、本気で勝利を目指すのであれば

その様な強かさがないと、ムーブメントだけでは限界がある

というのが今回の結果としてしっかり証明されたのではないでしょうか。

 

そういう意味で言うと、現職の小池氏が当選したのは

戦略が正しかった、というのが最も当てはまる表現なのかな、と思っています。

蓮舫氏が出馬した事で有力な対抗馬が増え、結果的に票が分散して

戦いやすくなったという見方も理解出来ますが

長い間メディアと共に生きて来た人物なので

既存メディアの扱いに長けていたところと

ムーブメントでひっくり返されるレベルの失点(失政)がなかった

というのが現在の世相を表している感じでしたね。

圧勝する程の成果を上げているのか?と考えると疑問に思う事もありますが、

結局はそういうことなんだと思います。

 

他にも、今回の都知事選で明らかになったこととして

"輩"と言いたくなる様な到底上に立つ資質を欠く人物が

売名目的で騒ぎ立てている事もありましたね。

権利が平等である、という法律の考え方として理解は出来る一方で

多くの国民・市民を不快にさせる様な言動をする人物に対しては

厳正な対応を是とした形も模索してもらいたいものですよね。

そういう人物に限って『自由』というものを主張しますが

自由には同時に責任が伴うもの。

殺害予告なんて物騒な話もありましたが、

自分の自由は主張するのに、責任を負わずに被害だけを訴える

というスタイルは個人的には感情として受け入れ難いですね。

死ね、と言っている訳ではなく「被害を受けても知りませんよ」という気持ちですし、

その為に警察が動いたり、怪我をして病院に行ったら

結局そのお金って税金から賄われる訳で

それを仮に非難されたり訴訟されても「アンタの言う『自由』の結果だよ」

と一笑に付すつもりです。

 

自身が議員だったり公職だと、自身の地位を脅かす様な法律改定は

したくないのかもしれませんが

そうやって逃げ回る人たちには今後投票したくないですし

自分たちの身の安全よりも国民・市民の為に○○をします!と言う人達の方が

少なくとも肩を持ちたくなるのが人情というもの。

公職は間違いが起きてはいけないので堅く考える地頭も必要ですが、

気持ちに寄り添う姿勢も同時に必要。

また、寄り添うのと擦り寄るのは似て非なるもの。

この辺を是非とも公職の方々には理解してもらいたいですね。

 

まぁ、いち都民の戯言ではありますが